めまいには、目がくるくる回るもの（回転性めまい）、地面がふわふわしているように感じるもの（浮遊感）、そしてふらつきも含まれます。めまいは平衡感覚をつかさどる内耳に問題があって起こるものと、循環器や内科的な要因によって起こるもの、そして脳梗塞や脳出血、脳腫瘍（聴神経腫瘍等）など脳疾患の症状として起こっているものの3種類に分けられます。
このうち、脳疾患の症状として起こっているめまいの場合、できるだけ早い受診が必要です。放置していると重篤な後遺症を残したり、命にかかわってしまう可能性もあります。気になるめまい・ふらつきがありましたら早めにご相談ください。

脳出血、脳梗塞、脊髄小脳変性症、脳腫瘍など、脳幹や小脳に障害が起こるとめまいの症状が現れることがあります。主な症状には、ふらつく、浮いているように感じる、グラグラ揺れているような動揺感があります。特に注意が必要なのは、こうしためまいと同時に、立っていられない、うまく歩けない、呂律が回らないなどの麻痺症状が現れた場合です。一刻も早く適切な治療が必要な可能性がありますから、できるだけ早く受診してください。

耳は音を聴くだけでなく、平衡感覚もつかさどっています。そのため内耳に障害が起こると回転性のくるくる回るようなめまい、耳鳴り、難聴、耳がつまっているような耳閉感などを起こすことがあります。頭の向きを変えることがきっかけとなって激しいめまいを起こすこともあります。突発性難聴はめまいの症状を起こす中でも早急な受診が不可欠な病気です。症状が起こってから1週間以上経過してしまうと治る可能性がかなり低くなってしまうため、できるだけ早く受診してください。他に、内耳によるめまいにはメニエール病、良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎などの可能性があります。