もの忘れ外来

こんな症状は認知症の可能性も

  • 人やものの名前を思い出せないことが増えてきた
  • 水道の水を出しっぱなしにしたり、物を置き忘れてしまう
  • 昔に比べて意欲ややる気が低下してきた
  • とっさに適切な判断ができないことがある
  • 同じ質問を何度もしてしまう
  • 食事をしたかどうか覚えていないことがある
  • 外出して帰り道がわからなくなったことがある
  • いきなり強い感情に襲われる、感情の起伏が激しい
  • やりかけて忘れてしまうことがある

こんな症状は認知症の可能性も上記のような「もの忘れ」の症状があると、認知症の初期症状の可能性があります。一度、検査を受けるようにしてください。加齢によるもの忘れではない場合、早期に発見して適切な治療を受けることで認知症の発症を防いだり、進行を遅らせることができます。ご自分では気づかないケースも多いため、周囲から受診をすすめられた時にも気軽に検査を受けるようにしましょう。なお、ご家族に上記のような症状があった場合には、ご本人が抵抗なく受け入れられるよう配慮しながら受診を促すようにしてください。

認知症の種類

認知症にもさまざまな種類がありますが、認知症の8割がアルツハイマー型認知症と脳血管性認知症とされています。いずれもできるだけ早めに適切な治療を受けることがとても重要です。

アルツハイマー型認知症

日本人で最も多い認知症で、6割以上がこのタイプになります。

  • 原因

    脳にアミロイドβやタウ蛋白という特殊なたんぱく質がたまり、それにより脳細胞が破壊されるため発症すると考えられています。

  • 症状
    • もの忘れ
    • 同じ話や行動を何度も繰り返す
    • 人やものの名前を忘れる、間違えてしまう
    • 現在の時間、場所、曜日などがわからなくなる
    • 物を取られたというような妄想がある
    • 意味なく徘徊する

脳血管性認知症

脳血管がつまる・破裂するなどにより、脳に障害を起こして発症します。知らないうちに生じた「かくれ脳梗塞」がたくさんあることで発症する場合もあります。

  • 原因

    脳梗塞や脳出血などの脳血管障害によって発症し、障害を起こした場所により失われる機能や症状が変わってきます。

  • 症状
    • もの忘れ
    • 人やものの名前を忘れる、間違えてしまう
    • 現在の時間、場所、曜日などがわからなくなる
    • 計画を立てて、その通りに実行することが難しくなる
    • 感情の起伏が激しくなった
    • 運動麻痺
    • 知覚麻痺
    • 言語障害

他にも、レビー小体型認知症や前頭側頭型認知症などがあります。症状だけでは判断できないため、必ず受診して検査を受けましょう。

認知症の早期発見・早期治療のための検査

当院では、問診で行う認知症病型分類質問表(DDQ43)と長谷川式HDS-R、時計描画テスト(CDT)などを行っています。また、頭部MRI検査と同時に70歳以上の方全員にVSRAD(認知症分析)を行っています。こうした検査を定期的に受けていただくことで、認知症の適切な予防、早期発見と適切な治療が可能になります。こうした早めの対応をすることで発症を予防したり、進行を遅らせることが可能になります。
脳血管性認知症の発症や進行には生活習慣病による動脈硬化も大きくかかわってきますので、当院ではそうした既往症も含めてトータルにサポートし、患者さんが健康とQOL(生活の質)をできるだけ長く維持できるようにしています。

頭部MRI検査を行い、効果的な認知症予防を

MRI発症して進行してしまった認知症を治すことは困難ですが、早期に発見することで発症を予防したり、進行を遅らせることができます。特に脳梗塞や脳出血の早期発見と適切な治療は高い予防効果を期待できます。当院では、微細な脳血管障害を発見できる1.5テスラMRIを用いた検査を行っています。こうした精密な画像検査で脳の状態を詳細に確認することが重要です。脳血管障害を初期段階で確実に発見することは、脳血管障害による認知症の効果的な予防につながります。また萎縮の程度を客観的に評価する検査も可能です。
症状があり、必要があって原因を精密検査する場合には、MRI検査を健康保険で行うことができます。

医学会が認めた認知症予防のサプリメント

フェルガード100Mフェルガード100M(フェルラ酸)は、2017年に臨床研究の結果が評価され、日本認知症予防学会にて始めてその効果が認められました。
物忘れは、脳内にアミロイドβという蛋白質が蓄積することで、脳神経の細胞が壊れて神経伝達物質が減少していくために生じるものですが、2001年にフェルガードの抗酸化作用によりアミロイドβの働きが抑えられ、神経細胞を保護する作用があると分かりました。

フェルガードは米ぬかから生まれた、天然ポリフェノールのフェルラ酸と、西洋トウキのガーデナンゼリカが配合されたサプリメントです。ガーデナンゼリカは神経突起が伸びて、神経のネットワークを改善させる作用が期待されています。
学会の論文で効果が発表されているものには下記のようなものがあります。

  1. 軽度認知障害の方が認知症に進行することを抑える効果
  2. アルツハイマー病患者さんの認知機能低下を抑える効果
  3. 認知症に伴う周辺症状の改善効果(妄想、幻覚、多幸、興奮などの症状)
  4. 発語、嚥下機能の改善効果

病気の診断と治療には医療保険が使えますが、病気の予防には適応されません。そのためサプリメントは自費になってしまいます。当院の受付にて取り扱っています。

フェルガード100M細粒 60包 6,000円
(朝夕1包ずつ内服)
フェルガード 100M錠 120錠 5,500円
(朝夕2錠ずつ内服)

(販売元:株式会社グロービア)

認知症の予防効果があるアロマセラピー

認知症の予防効果があるアロマセラピー鳥取大学の浦上教授が研究発表された認知症アロマセラピーが有名になっています。午前中はレモンとローズマリーのアロマで集中力が高まり、交感神経を刺激して記憶力を強化します。そして、夜(午後7時〜9時半頃)にはスイートオレンジとラベンダーの香りが心や身体をリラックスさせ、鎮静作用のある副交感神経を刺激します。これによって、アルツハイマー型認知症の患者さんにおいて認知機能テストの改善が期待できます。認知症になる前の予防としてもお使いいただければと思います。
当院はハーブとアロマの専門店「生活の木」の取扱店になっています。

認知症予防のアロマは、「昼・夜」という製品になっています。
アロマネックレスやモバイルアロマに“昼ブレンドエッセンシャルオイル”の香りを携帯して、いつでも身近にすっきりとした、さわやかな香りを感じてください。夜になったら、“夜ブレンドエッセンシャルオイル”を香らせ、ゆったりとしたリラックスタイムをお楽しみください。

昼、夜ともに30ml瓶 4,070円
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tel.042-794-632724時間WEB予約